パティシエになるには

ケーキや洋菓子を作るパティシエは、結婚式や誕生日といった様々な記念日に活躍しています。味はもちろんのこと見た目にも美しいスイーツは、人生のイベントにたくさんの彩りを添え、感動の場面に一花咲かせてくれます。
パティシエに興味はあるけど、どうやってなるの？
そんな方のために、今回はパティシエの仕事を目指すための方法をご紹介します。

■パティシエはどんな職業？
パティシエという言葉はフランス語で「お菓子を作る職人」という意味です。
仕事内容は勤務先によって異なりますが、日本ではムースやタルトといったケーキの他、チョコレートやクッキー・アイスクリームなどの洋菓子を作る職人のことを指します。
洋菓子は元々日本にあった食べものではありませんが、日本で作られるスイーツは見た目・味ともに世界からも評価されています。日本国内でも、女の子が憧れる職業ランキングに名前がよく上がるくらい人気の職業です。
そんな夢が広がるパティシエの仕事ですが、意外にも体力仕事。ケーキの材料になる小麦粉や砂糖はまとめて仕入れますので、荷ほどきや使う度に移動させるのはなかなか骨が折れる作業です。また、1日にいくつもケーキや洋菓子を作るので、大量のクリームを何度も泡立てたり、生地をまとめたりするのにも力が必要です。
とはいえ、自分の手で作るお菓子でお客様の笑顔を引き出せる職業のパティシエは、毎日の仕事に喜びや充実感を感じることができるので、今までもこれからも人気の職業です。

■パティシエが求められる力とは
まず、パティシエに求められる力として求められるのは、コミュニケーション能力です。
お店には多くのスタッフや同じパティシエが働いています。1日にたくさんの洋菓子を作らなければいけない仕事ですので、それぞれの工程を分担することも多く、コミュニケーション能力は必要不可欠と言えます。
自分でお店を開いたり店長として経営に関わっていく場合は、スタッフの能力を見極め適切な仕事をお願いするマネジメント力も必要になります。
次に、求められる力として挙げられるのは、細かな気配りやお客様目線で考えられる力です。ケーキを購入してくれたお客様が持ち帰る際、自宅まで崩れず運べように梱包用の箱に工夫を考えたり、持ち歩く時間に合わせて保冷剤を用意したりと、ケーキをただ作るだけが仕事ではありません。洋菓子を作った先にお客様がおいしく、楽しく食べられるかを考えながら作る必要があるのです。
繊細な作業が求められるパティシエだからこそ必要な力とも言えます。
最後に、努力を惜しまない探究心もパティシエになるには欠かせないものです。
時代が変わるごとに流行もどんどん変化していきますし、これまでになかった新しい食材も出てきます。そんな中、同じものだけを作っていてはお客様のニーズに合わず求められなくなっていきます。もちろん、変わらない味も大きな魅力の一つです。伝統と流行をうまく取り入れながら、常に流行や最先端の技術などを追い求める探究心が必要なのです。
努力を惜しまないその姿勢こそが人を感動させられるものを作りだす力へと変わっていくのです。

■パティシエの勤務先とは
それでは、パティシエがどのような勤務先で勤務しているのかご紹介していきます。
身近にパティシエを感じられるのは、洋菓子店ではないでしょうか。
洋菓子やケーキが店頭に並び、贈り物などに活躍します。
洋菓子店はパティシエの腕によって繁盛するかどうかが決まると言っても過言ではありません。
その他、ホテルや式場などもパティシエとして活躍できる職場になります。
披露宴やパーティ会場で大きな見せ場となるウエディングケーキは、パティシエとしても作り甲斐がある仕事です。大きなケーキの他にも、引き出物やおみやげ用の焼き菓子やビュッフェ形式のパーティの場合は小さめのスイーツをたくさん作ったりします。
この他にも、レストランやカフェなどデザートメニューが豊富なお店もパティシエの勤務先です。

■パティシエになる方法
ここからは、実際にパティシエになるにはどのような方法があるかご紹介します。
パティシエになるには、パティシエを養成する専門学校に通う方法があります。
パティシエの専門学校は、基礎知識から実践・応用まで、その道に携わった経験を持つプロの講師が指導してくれるので、着実にスキルを付けられる点が魅力です。
実習や企業とのコラボ授業といった、実際の現場を学べるチャンスが多いのも専門学校ならではです。
専門学校以外に通う方法以外にも、パティシエの募集先を自分で見つけて働く方法があります。街のケーキ屋やレストランの中には、未経験者の募集をしている企業もあるので未経験であっても見習いとして就職することが可能です。
現場で実際に経験しながら学んでいくスタイルになります。

■まとめ
ここまでパティシエになる方法についてご紹介しました。パティシエは人生の重要な場面を彩るお手伝いができる魅力的な仕事です。パティシエになるには、パティシエの専門学校で１からしっかりと学ぶこともできます。色んな学校やお店の情報を比べて、自分に合ったスタイルを見つけましょう。