調理師免許の受験資格は?

将来、調理師免許を取得したいと思っているみなさん、受験資格の詳細はご存知ですか? 今回は調理師免許の受験資格について解説していきます。
知らずに勉強して受験資格がなかった…!となる前に、これを読んで事前にしっかり確認しておきましょう。

■調理師免許の受験資格は?
調理師免許を取得するには、①調理師の専門学校などに通い卒業する方法と②調理の実務経験が2年以上あり、調理師試験に合格する、という2つに分かれます。
①の調理師専門学校などに通い卒業する場合、調理師免許は卒業と同時に取得できるので調理師免許の受験は必要ありません。
今回は、②の調理の実務経験が2年以上ある場合について掘り下げていきます。
調理の仕事に関われる就職先としてレストランや旅館などがありますが、中には未経験であっても応募できるところがあります。専門学校に通わずに調理師免許を取得する場合は、そのような場所で2年以上調理業務を行っていることが条件となります。
雇用形態を不安に思う人もいるかもしれませんが、正社員でなければ試験を受けられないという決まりはありません。パートやアルバイトとして雇われていても調理師試験を受ける条件を満たしています。ただし、週に4日以上、1日に6時間以上働いている場合に限ります。このどちらの条件もクリアしている場合は、2年以上の実務経験として扱われるのです。
また、同じ職場で2年以上経験がない場合でも通算して2年以上になれば勤務年月を合算することができます。例えば、1つ目が1年、2つ目が1年や、1つ目が半年、2つ目が1年、3つ目が半年などであっても合算が可能となります。2年以上働いていたと証明できる証明書の提出が必要なので、何カ所か就業場所があるときは、就業場所ごとに実務経験の証明書を用意しなければなりません。それぞれの就業先のオーナーに証明書をもらうことを忘れないようにしましょう。

■調理師免許を受ける前に確認しておくべきこと
調理師免許の試験には実務経験が必要と前述しましたが、対象施設には決まりがあるので、基準を満たしているかどうかが重要な決め手となります。
基準を満たす対象施設は大きく分けて以下の4つに分類されます。

・飲食店(旅館や簡易的な宿泊所含む)における営業をしている店舗
・魚介類販売業(魚介類を生きたまま販売する営業やせり売り営業は含まない)
・惣菜製造業(煮物や焼物、揚物、和え物、酢の物などを製造する営業)
・学校や病院などにおける給食施設(1回20食以上の継続か1日50食以上の調理を行っている施設)

飲食店で働いていても上記のように調理師免許を取得する上では、2年以上の経験から除外される就業場所も存在します。
2年働いてから調理師試験を受けようと思っても条件を満たしていなかったために、試験を受けられないのでは時間も大幅に費やして水の泡となってしまいます。そうならないためにも事前に調理師試験の募集要項を満たしているかの確認をしておくことがマストです。

■調理師免許の知っておくと便利なポイント
調理師免許の試験は毎年都道府県ごとに実施されます。それぞれ実施日も違います。
自分が居住している都道府県で試験を受けなければいけないという決まりはありませんので、どこの試験地を選んでも構いません。
つまり、受験地は1カ所に留まらず何か所を選んでも良いということです。もし、1度チャレンジして合格しなかったときは、受験料はかかりますが他の都道府県で再度試験にチャレンジすることができます。
チャンスが多いのは調理師免許取得においてうれしいポイントなので、あらかじめ近隣の都道府県ではいつ調理師免許の試験が開催されるのか確認しておくことをおすすめします。
なるべく日程の早い場所を選ぶというのも1つの手です。

■調理師免許を取得する方法
調理免許の受験資格などを紹介しましたが、調理師免許を取得するにはそれぞれの条件を満たしておく必要があります。働きながら試験対策をするのは不安という人もいるかもしれません。
多少学費はかかってしまいますが、確実に調理師の免許を取得したい場合は調理師の専門学校に通うのが安心です。学校の中には修業年限が1年のコースもありますので、調理師免許の取得方法2つ目の「調理師の専門学校等で1年以上知識を学び卒業」をクリアすることができます。専門学校の場合は卒業した時点で調理師免許を取得できるため、結果的にはより早く現場に出て実務経験を積めるという事なります。

■まとめ
ここまで調理師免許の受験資格についてご紹介してきました。
調理師試験は細かく受験資格が決まっているので、しっかりと調べてから調理師免許取得に向けて動き出すと良いでしょう。
試験を受けなくても卒業すれば調理師免許を取得できる専門学校を選ぶというのも1つの手段です。自分のライフスタイルに合わせて検討しましょう。